今から3年か4年前の話ですが、65歳以上の高齢者の人口が、ついに全人口の1/4に達しました。かの有名な団塊の世代も、既に退職を果たしています。最後まで勤め上げた人たちは3000万円から5000万円くらいの退職金という資金を手にしています。昔は郵便局に定額貯金をするというのがお決まりの貯蓄方式でしたが、円安の現在、今その流れは急速に変わろうとしています。ずばり、アパート経営、駐車場経営、マンション経営などをする人たちが急激に増えてきています。これらは不動産投資と呼ばれています。不動産投資が団塊世代にも、人気があるのには理由があります。たとえばそれが現金ならば、たとえ5000万円持っていたとしても、円安で、その価値がすぐに下がってしまいます。アパート経営に、その資金を回したらどうでしょうか。5000万円では不足でしょうが、綿密なアパート経営の計画を立てることができれば、それを提示して、銀行から融資を受けることもできます。この種の不動産投資が成功するか否かは、入居者の確保にかかっています。
自分だったら住んでみたいと思うのか、投資物件選びのコツ
不動産投資を成功させるポイントの一つとして、利用者目線でどれだけ考えられるかという点があります。たとえば駅から同じ距離にあり、同等の間取りのマンションが二つあったとしましょう。
まず自分ならどちらに住みたいか、住みやすいかを考えてみてください。マンション周辺の生活環境はどうなのか、という感じで考えていくと、どちらがより魅力的な物件であるかが見えてくると思われます。さらに踏み込んで考えていきますと、このエリアはどの年齢層に人気がありそうなのか、家賃相場はどれ位なのかといった感じて考え進めて行きますと、候補物件の販売価格と見比べていき、より詳細な収益予想を立てることができるでしょう。もちろん管理、運用を専門に行う業者さんが存在しており、そのあたりの情報は本人に代わって調べてくれます。しかし全てを業者任せにするのではなく、あえてプロと対極の位置にある素人目線で考えてみることで、より納得できる買い物ができるのではないでしょうか。