投資用の不動産を購入して、それを人に貸して家賃収入を得れば、それでもう立派な投資家ですし大家です。不動産投資に興味はあるけれど、自分に大家業が務まるのか不安だという人もいるでしょう。でも大家になったからと言って、必ずしも自分自身が大家業を行う必要もありません。大家業の具体的な内容は、入居者の募集や集金、設備の修理交換やクレーム対応などです。近年はサラリーマンをやりながら大家をしている人も増えましたが、これらの業務をほかの仕事と兼任することは事実上不可能です。ではどうすればいいかと言うと、大家業を代行する管理会社と契約すればいいのです。管理会社にもよりますが、家賃の5~7%が契約の相場で、すべての大家業を請け負ってくれるのが一般的です。これなら安心して自分は他のことに務められますし、管理会社ならノウハウもあるので信頼感があります。もちろん、長期にしっかり利益を得るためには、管理会社との密な連携も必要ですし、住人の要望にも耳を傾ける必要があります。丸投げではなく、大家というサービス業を行っているという意識を持って取り組みましょう。
不動産投資なら安定収入が見込めます
投資をしている間に得られる収入としては、株式投資では配当金がよく知られています。投資信託も分配金を出しますが、ファンドによっては分配金を再投資にしてしまうものもありますので、売却しない限りお金はもらえないというファンドも多く存在します。株にしても、業績悪化で配当見送りということになれば、楽しみにしていた配当金ももらえずじまいです。その点、不動産投資は投資物件を購入し、入居者が見つかれば毎月家賃という現金を手に入れることができます。もちろん、住宅ローンを組んで購入した不動産を自分のものにするためには返済をしていかなくてはなりません。家賃という収入を得る一方で、ローン返済という支出がある以上、毎月収入があると喜んでばかりもいられないという人も多いはずです。けれど、いつかはローン返済は終わるでしょうから、その時はそれこそ毎月配当金や分配金がある投資ということになります。投資した分のお金、つまり住宅購入資金は、不動産に不可避の経年劣化によって目減りしていきますが、それでも毎月家賃がきちんと入ってくる状況さえ維持できれば、こんなに効率のよい投資もないでしょう。